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家族と読書と日々のいろいろ

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土井 行夫
文藝春秋
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(1988-05)

JUGEMテーマ:読書
第三回サントリーミステリー大賞受賞作。作者は受賞前日に急逝したという、作品とは別な面から無常を感じてしまう一作。
舞台は戦後まもない新制高校。そこでホトケとあだ名される校長が死体で見つかる。当初は自殺と思われたが、新任教師の小谷真紀は不審を抱く。そのうちに書道教師のラッコが溺死体で見つかり、社会科教師のマムシまでが次々と殺されていく。彼らはなぜ殺されなくてはならなかったのか。仲が良いとは言えない彼らには、何か共通の事柄があるのだろうか。小谷=オタヤンはたどたどしく事件を探っていく。
関西弁の柔らかさの中にくるまれてはいるが、いろいろな苦しみを抱えていた時代を舞台にしたミステリー。 

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